別居恋愛 ~もう一度恋からはじめよう~
「まあ、子供からしたらそうだよね」
「はあ、おばさんかー。いや、まあおばさんなんだけどさ。でも、まだまだ潤い欲しいじゃん?」
「それはまあ同意するけど、瞳は潤ってるでしょ?」
「ええ? いや、ないない。もうカラカラだって」
「いやいや、やめてよ。私もいつか結婚したいって思ってんだから、夢壊さないで。既婚者のあんたには潤っててほしいんだけど?」
「えー、でも、もう結婚して六年だよ? 潤いなんてそんな続かないって」
「何、あんたら倦怠期なの?」
倦怠期と言われてもピンとこなかった。別に拓海とはギスギスしているわけではない。ただ、昔のような関係性ではなくなってしまっただけだ。
「うーん、これが倦怠期? でも、喧嘩するわけじゃないし、無視したりするわけでもないよ? ただ、もう枯れちゃったっていうか、潤いがなくなったってだけで」
「は? うちらまだ三十二だよ? 枯れるには早いでしょ」
「いや、まあ私も年齢的にはまだまだ若いつもりでいるけどさ。でも、家にずっといるとどうもね……」
瞳の仕事は在宅だから、どうしても家にいる時間が長くなる。そんな状態で拓海との会話も少なくなれば、潤いなんて感じることはほとんどない。仕事は楽しいが、それ以外はもうただ生きているという感覚だ。
「はあ、おばさんかー。いや、まあおばさんなんだけどさ。でも、まだまだ潤い欲しいじゃん?」
「それはまあ同意するけど、瞳は潤ってるでしょ?」
「ええ? いや、ないない。もうカラカラだって」
「いやいや、やめてよ。私もいつか結婚したいって思ってんだから、夢壊さないで。既婚者のあんたには潤っててほしいんだけど?」
「えー、でも、もう結婚して六年だよ? 潤いなんてそんな続かないって」
「何、あんたら倦怠期なの?」
倦怠期と言われてもピンとこなかった。別に拓海とはギスギスしているわけではない。ただ、昔のような関係性ではなくなってしまっただけだ。
「うーん、これが倦怠期? でも、喧嘩するわけじゃないし、無視したりするわけでもないよ? ただ、もう枯れちゃったっていうか、潤いがなくなったってだけで」
「は? うちらまだ三十二だよ? 枯れるには早いでしょ」
「いや、まあ私も年齢的にはまだまだ若いつもりでいるけどさ。でも、家にずっといるとどうもね……」
瞳の仕事は在宅だから、どうしても家にいる時間が長くなる。そんな状態で拓海との会話も少なくなれば、潤いなんて感じることはほとんどない。仕事は楽しいが、それ以外はもうただ生きているという感覚だ。