幽霊の依子さんは 今日も旦那様を愛す
二人で手をつないで川辺の道を歩く。
まるで高校生に戻ったみたいだ。
風が気持ちいい。
依子は髪を揺らし、顔にかかる髪を耳にかけた。
綺麗だな。
「あのね、修平」
「?」
「何から話せばいいのかわからないんだけど、話したいことがたくさんあるの」
うん。
俺は頷いた。
俺も話したいことがたくさんあるんだよ。
「あのね、今までありがとう」
「え?どうしたんだよ、いきなり」
「まあまあ、聞いててください」
「うん」
「毎日お水代えてくれたり、写真に話しかけてくれたり、嬉しかった。
修平の話を聞いて笑ってたのよ」
「・・・」
「私、生きてる時も死んでからも幸せだったよ。
修平にたっっっくさんの愛を貰ったわ。
でも、私は何も返せなかった。
あなたが苦しい時も辛い時も何も出来なかった。
嬉しい時も一緒に喜んでもそれを伝えられなかった。
修平を一人残してしまってごめんなさい」
依子の頬を涙が伝う。
俺は両手で依子の頬を撫でた。
依子は俺のシャツを握った。
「私は充分幸せだったわ。
これからは修平は私に捕らわれずに幸せになって」
「依子・・・」
「好きな人を作っても怒ったりしないわ。むしろ、私の分まで幸せになって。たくさん笑って」
「依子・・・俺・・・」
依子は俺の目をしっかり見つめて、ゆっくりと頷いた。
まるで高校生に戻ったみたいだ。
風が気持ちいい。
依子は髪を揺らし、顔にかかる髪を耳にかけた。
綺麗だな。
「あのね、修平」
「?」
「何から話せばいいのかわからないんだけど、話したいことがたくさんあるの」
うん。
俺は頷いた。
俺も話したいことがたくさんあるんだよ。
「あのね、今までありがとう」
「え?どうしたんだよ、いきなり」
「まあまあ、聞いててください」
「うん」
「毎日お水代えてくれたり、写真に話しかけてくれたり、嬉しかった。
修平の話を聞いて笑ってたのよ」
「・・・」
「私、生きてる時も死んでからも幸せだったよ。
修平にたっっっくさんの愛を貰ったわ。
でも、私は何も返せなかった。
あなたが苦しい時も辛い時も何も出来なかった。
嬉しい時も一緒に喜んでもそれを伝えられなかった。
修平を一人残してしまってごめんなさい」
依子の頬を涙が伝う。
俺は両手で依子の頬を撫でた。
依子は俺のシャツを握った。
「私は充分幸せだったわ。
これからは修平は私に捕らわれずに幸せになって」
「依子・・・」
「好きな人を作っても怒ったりしないわ。むしろ、私の分まで幸せになって。たくさん笑って」
「依子・・・俺・・・」
依子は俺の目をしっかり見つめて、ゆっくりと頷いた。