君を見つけた。
君を見つけた。《蒼真side》
今日は、ふつーに体育祭。
2年目ともなると、暑くてしゃーない。
早く終わって欲しいと思うぐらい。
でも、──────俺は彼女を見つけた。
俺、中城蒼真(なかじょうそうま)には幼なじみがいた。
幼なじみの名前は、
中原めぐみ(なかはらめぐみ)。
小さい頃から、よく遊んでいて、
──────気づいたら好きなっていた。
でも、俺が小4で、めぐみが小3のとき。
俺たちは、離れ離れになった。
理由は、めぐみの父親の転勤。
離れ離れになっても、
俺はめぐみを忘れられなくて。
偶然なのか、運命なのか。
「めぐみ、見つけた」
借り物競走で、
──────めぐみを見つけた。