課長のケーキは甘い包囲網

「わかりました。お店はどうします?」

「何か行きたいところとかあるの?」

「うーん。ふたりなんで、落ち着いたところがいいですね」

「じゃあ、駅の向こう側の創作居酒屋みたいなところにする?」

「そうしましょう!予約しておきますよ、なんていうところですか?」

「あ、私がやっておくよ。一応先輩ですからね」

「すみません。お願いします。ああ、楽しみだな。週末までがんばれそうです」

「うん、それなら頑張って」

 にっこり笑って彼を見た。すると赤くなっていた。可愛いな。

 私、お兄ちゃんしかいないから、年下の男の子ってあんまり付き合いがないけど、こういうのもいいかも。
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