課長のケーキは甘い包囲網
「は、はい。覚悟してきました!」
「あっはは。特別割引にします。取引先扱いということでね」
「ありがとうございます」
「じゃあ当日で大丈夫?仕事あるでしょ?そうだ、田崎さん宛にケーキと請求書を会社へ送ってあげる」
「本当ですか?助かります……」
「うふふ。可愛いわね。誠司の気持ちがなんとなくわかる」
「え?」
「素直で一生懸命……春日君もあなたを紹介するくらいだもん、きっと彼も部下として可愛がってるんでしょうね」
「春日課長にもよくして頂いています。今日はお忙しいのにお時間頂いて、いろいろ教えて頂きありがとうございました」
「またね」
ふたりでアドレスを交換した。そこで別れた。