課長のケーキは甘い包囲網

 それって、私の誕生日ってことだよね?その日にもしかしてプロポーズしてくれるっていうこと?

 私は嬉しくて涙が止まらなかった。彼は私の横に来るとそっと私を抱き寄せた。泣き止むのを待って言ってくれた。

「今日は色々ありがとう。嬉しかったよ、すみれ」

「誕生日のプレゼント何がいいかわからなかったから、明日一緒に何か見に行きましょう」

「俺のプレゼントはいい。でも、ふたりでペアのものを選びたいから明日一緒に行こう」

「腕時計とか?」

「もっと大切なやつだよ。来月までに注文して作りたいんだ。これからも俺の側でこのえくぼを見せてくれ」

 彼は私の笑顔を見て、頬のえくぼを撫でたのだった。

 fin.

< 292 / 292 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:84

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

夢見る契約社員は御曹司の愛にスカウトされる

総文字数/62,041

恋愛(オフィスラブ)101ページ

表紙を見る
迷路の先には君がいた

総文字数/31,823

恋愛(純愛)112ページ

表紙を見る
どんな君でも愛してる

総文字数/86,887

恋愛(オフィスラブ)302ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop