なぜか、溺愛される1日を繰り返しています。
朝からずっと聡のことが頭から離れないし、ポッカリ開いた胸の穴はふさがりそうにないのだから。
何度目かのため息を吐き出した時、後方から足音が聞こえてきて振り向いた。

そこにはコンビニの袋を持った聡の姿があり、舞は思わずベンチから転がり落ちてしまいそうになった。


「隣いい?」

「は、はい」


声が裏返る。
緊張で全身にどっと汗が浮かんできた。


「今日はあまり調子が良くないみたいだね?」


きっと先輩から話を聞いたんだろう。
聡が心配そうな顔をしている。


「だ、大丈夫です」


まさかあなたのせいですとは言えない。
舞は聡から視線をそらして感づかれないように必死だ。
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