なぜか、溺愛される1日を繰り返しています。
もう二度と、このアドレスが消えませんように。
心からそう願う。


「長谷川さん、あのさ」

「はい」


スマホから顔を上げるとそこにはとても真剣な表情の聡がいた。
顔が少し赤くなっている。

緊張感のただよう聡の様子に舞の心臓はドクンッと跳ねた。
うそ。

まさかここで!?
《昨日》までとはまた随分と違う展開で焦る。

だってここはまだ仕事場で、休憩時間といえど仕事中で、更には誰が来るかわからない場所にいるのだ。
これで焦らない方がおかしい。

聡の次の言葉を止めようとしたけれど、一歩遅かった。


「好きです!」


聡は拳を握りしめて勢いでそう言っていた。
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