なぜか、溺愛される1日を繰り返しています。
告白されて驚いて、ただ逃げただけだったから。
でも今は違う。

もう逃げない。
舞はゆっくりと振り向いた。

手の甲で涙を拭い、聡の顔をまっすぐに見つめる。
相変わらず真っ赤に照れていて、それでいて焦った顔をしている。


「6回目の正直です」


舞の言葉に聡は首をかしげている。
わからなくても、それでいいと思った。

きっとこのループは神様がくれたプレゼントだったんだ。
自分の気持に鈍かった私が後悔しないためにくれたプレゼント。

舞は大きく息を吸い込んで「私も好きです!」と、声をはり上げた。
誰かに聞こえるかも知れないなんて、考えてもいなかった。

ただ、今の自分の気持を聡に伝えたかった。
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