【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
この子たちは妹よりもずっと身近で、私の気持ちをちゃんと汲んでくれている。
それが分かって、ついじ~んと目頭が熱くなる。
「ありがとうプリュム、皆。多分私の後釜に座るのは不出来な妹になるけど、甘やかさずに、できない所は厳しく指摘してあげて。じゃないとあの子も変わらないから」
「リリカさんが大聖女を継ぐんですか!? 大教皇様も何を考えておいでなんだか……あんな人に務まるはずないのに!」
「そうよそうよ」と頷き合う聖女たちに、私はいたたまれない気持ちになる。
だが、もうこれは決まってしまったことで、誰が何を言っても覆らない。
せめて彼女たちには長年支えてくれた感謝を伝えるべきだろう。
「今まで支えてくれてありがとう。あなたたちも自分の体だけには気を遣ってね」
「こんなの、私……悔しいです」
「……また手紙でも送るから」
プリュムの頭を撫でてやると、彼女は涙ぐんでしまう。
こんな気弱なところを見せる彼女だけれど、でも心配はしていない。
それが分かって、ついじ~んと目頭が熱くなる。
「ありがとうプリュム、皆。多分私の後釜に座るのは不出来な妹になるけど、甘やかさずに、できない所は厳しく指摘してあげて。じゃないとあの子も変わらないから」
「リリカさんが大聖女を継ぐんですか!? 大教皇様も何を考えておいでなんだか……あんな人に務まるはずないのに!」
「そうよそうよ」と頷き合う聖女たちに、私はいたたまれない気持ちになる。
だが、もうこれは決まってしまったことで、誰が何を言っても覆らない。
せめて彼女たちには長年支えてくれた感謝を伝えるべきだろう。
「今まで支えてくれてありがとう。あなたたちも自分の体だけには気を遣ってね」
「こんなの、私……悔しいです」
「……また手紙でも送るから」
プリュムの頭を撫でてやると、彼女は涙ぐんでしまう。
こんな気弱なところを見せる彼女だけれど、でも心配はしていない。