【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
(落ち着かな~い……なにか、やることないのかなぁ?)
どうやら私の仕事中毒は数か月くらいでは全然治まらなかった様子だ。
これこそが一番治療すべき症状なのでは?
そんな気持ちでベッドにダイブし、唸りながらごろごろ転がり始めた私。
しかしそこへ突然の来訪者がノックを叩き、私は待ってましたと言わんばかりに扉に飛びつく。
「どなたっ!?」
「うおっ!? 驚かせるな、我輩だ。どうしたのだ、妙にぎらついた眼をしおって……」
「暇なのよ……」
ぎんぎんの目つきに驚いたのは外にいた宮廷医師ベッカーだ。
彼は咳ばらいをひとつして、私の実感のこもった一言ににやりと笑う。
「やはりな。宮廷での優雅な生活は、お前の性格的にすぐに飽きると思っていた。ならば丁度いい。実はお前に頼みたいことがあって来たのだ。今から時間は空いているか?」
どうやら私の仕事中毒は数か月くらいでは全然治まらなかった様子だ。
これこそが一番治療すべき症状なのでは?
そんな気持ちでベッドにダイブし、唸りながらごろごろ転がり始めた私。
しかしそこへ突然の来訪者がノックを叩き、私は待ってましたと言わんばかりに扉に飛びつく。
「どなたっ!?」
「うおっ!? 驚かせるな、我輩だ。どうしたのだ、妙にぎらついた眼をしおって……」
「暇なのよ……」
ぎんぎんの目つきに驚いたのは外にいた宮廷医師ベッカーだ。
彼は咳ばらいをひとつして、私の実感のこもった一言ににやりと笑う。
「やはりな。宮廷での優雅な生活は、お前の性格的にすぐに飽きると思っていた。ならば丁度いい。実はお前に頼みたいことがあって来たのだ。今から時間は空いているか?」