【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
苛立った表情で振り返った彼女は、私の顔を見て、目の玉が飛び出そうなくらいに驚いた。
「エ、エルシア!? な、なんなの!? 一体いつからそこにいたの!」
「ついさっきですけれど……。そんな物陰に隠れていないで、殿下にご挨拶されてきては?」
私がミーミル様にそう言うと、彼女はその小さな手足を振り回して慌てた。
「べ、別に……お兄様と話したかったわけじゃないし! た、たまたまあそこにいたから、また配下の人を苛めてたって、お父様に報告してやろうと思ってただけよ! きょ、興味なんてひとっかけもないんだから!」
その態度でもう、ミーミル様が殿下を気にされているのはバレバレである。
真っ赤な顔で言い訳をする彼女を見ていると、ついついほっぺたがむずむずしてしまう。
「ふ~ん、そうですか」
「なんなのよ、その顔は……子供だと思って! えい、えい!」
「お止め下さいミーミル様。そんなはしたない姿をみせられては、王妃様が悲しみますよ」
「エ、エルシア!? な、なんなの!? 一体いつからそこにいたの!」
「ついさっきですけれど……。そんな物陰に隠れていないで、殿下にご挨拶されてきては?」
私がミーミル様にそう言うと、彼女はその小さな手足を振り回して慌てた。
「べ、別に……お兄様と話したかったわけじゃないし! た、たまたまあそこにいたから、また配下の人を苛めてたって、お父様に報告してやろうと思ってただけよ! きょ、興味なんてひとっかけもないんだから!」
その態度でもう、ミーミル様が殿下を気にされているのはバレバレである。
真っ赤な顔で言い訳をする彼女を見ていると、ついついほっぺたがむずむずしてしまう。
「ふ~ん、そうですか」
「なんなのよ、その顔は……子供だと思って! えい、えい!」
「お止め下さいミーミル様。そんなはしたない姿をみせられては、王妃様が悲しみますよ」