【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
自分を指差し、私がそう答えるとミーミル様は私の身体をぎゅっと抱きしめてくる。
「エルシアがいいの! 私、セーウェルトの面白い話、もっと聞きたい!」
なんだか病気が治って以来、ミーミル様は結構私に懐いてくれているみたい。悪い気はしないし、私も城内にいても皆が働いているのを眺めているだけなのは何だか申し訳ないし、せめて王女様の心だけでもお慰めするとしましょうかね。
「では、今日はミーミル様のお付きの一人として、頑張ってみましょうか」
「わ~い! それじゃこっちに来て!」
私はミーミル様付きの侍女たちが申し訳なさそうに頭を下げたのに応じると、ミーミル様に手を引かれ、その後ろに付いて行く。
その後は色々な場所を巡った。
お城の中庭にて、色取り取りの花々でどちらが綺麗な花冠を作れるか競ったり。
音楽室に行って、年代物のピアノでセーウェルトに伝わる色々な曲を演奏して見せたり。
王妃様に許可を取って、お城の衣装部屋でお互いを可愛く飾り付けたり。
「エルシアがいいの! 私、セーウェルトの面白い話、もっと聞きたい!」
なんだか病気が治って以来、ミーミル様は結構私に懐いてくれているみたい。悪い気はしないし、私も城内にいても皆が働いているのを眺めているだけなのは何だか申し訳ないし、せめて王女様の心だけでもお慰めするとしましょうかね。
「では、今日はミーミル様のお付きの一人として、頑張ってみましょうか」
「わ~い! それじゃこっちに来て!」
私はミーミル様付きの侍女たちが申し訳なさそうに頭を下げたのに応じると、ミーミル様に手を引かれ、その後ろに付いて行く。
その後は色々な場所を巡った。
お城の中庭にて、色取り取りの花々でどちらが綺麗な花冠を作れるか競ったり。
音楽室に行って、年代物のピアノでセーウェルトに伝わる色々な曲を演奏して見せたり。
王妃様に許可を取って、お城の衣装部屋でお互いを可愛く飾り付けたり。