【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
「げほっ、ごほっ、はぁはぁ……くぅ~、あんたら大聖女をなんだと思ってんの!?」
もう彼女たちはわたしのことを見てもいない。
人生でこんな恥辱を受けるなんて初めて。
(顔は覚えたからね。経理方に言いつけるから見てなさいよ……! 来月の給料はないと思え……ひっ!?)
怨念を込めて視線を向けたわたしがどうにか立ち上がろうとしたその時、どしんと目の前に片足が踏み締められる。
顔を上げれば、そこにいたのは据わった目をしたプリュムだ。目元の隈は濃く、何日も寝ていないのがわかる。
「ようこそ戦場へ。ようやく引きこもりからお出ましですか、大聖女? 仕事の出来ない聖女様なんていらないんですけどねぇ。忙しいわたしたちの邪魔しないでもらえます?」
目がイッている。
低い声で押さえ込むように言われ、わたしは身をすくめた。
だが、プリュムはただの上級聖女、わたしは大聖女。
楯突くことはできても、こいつの命運はわたしが握っている。
すぐさま立ち上がり、顔に指を突き付けて言い放った。
もう彼女たちはわたしのことを見てもいない。
人生でこんな恥辱を受けるなんて初めて。
(顔は覚えたからね。経理方に言いつけるから見てなさいよ……! 来月の給料はないと思え……ひっ!?)
怨念を込めて視線を向けたわたしがどうにか立ち上がろうとしたその時、どしんと目の前に片足が踏み締められる。
顔を上げれば、そこにいたのは据わった目をしたプリュムだ。目元の隈は濃く、何日も寝ていないのがわかる。
「ようこそ戦場へ。ようやく引きこもりからお出ましですか、大聖女? 仕事の出来ない聖女様なんていらないんですけどねぇ。忙しいわたしたちの邪魔しないでもらえます?」
目がイッている。
低い声で押さえ込むように言われ、わたしは身をすくめた。
だが、プリュムはただの上級聖女、わたしは大聖女。
楯突くことはできても、こいつの命運はわたしが握っている。
すぐさま立ち上がり、顔に指を突き付けて言い放った。