【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
23.元大聖女、怪しい話を持ち掛けられる
王都の街並みを訪ねるのはこれで二度目。
私は今ミーヤを隣、メイアを真後ろに伴いながら、大通りを進んでいる。
「わざわざ悪かったわね、二人とも」
「いえいえ。エルシア様の頼みとあらば、しっかりお体を守らせていただきますとも」
「そうそう、それにたまにはこうして女三人で街に出るのも気晴らしによいでしょう。私、実は帰りに寄っていきたいところがありまして」
「こら、メイア……」
「それくらい良いんじゃない? 話が終わったら三人でお買い物とお茶を楽しんで行きましょう」
あれから数日。朝食の席で私が、殿下からいただいた金のブレスレットを陛下や王妃に見せ、街を訪れたいと報告すると……二人の侍女ミーヤとメイアの同行を条件にお許しを頂けた。
そうそうお忙しい殿下にお守りを頼むわけにもいかないことだし、ミーヤたちの手すきの時間を見計らって、私は街にある一件の巨大な医院を尋ねることになったのだ――。
「ミーヤは先に帰っていてもよいですわよ?」
私は今ミーヤを隣、メイアを真後ろに伴いながら、大通りを進んでいる。
「わざわざ悪かったわね、二人とも」
「いえいえ。エルシア様の頼みとあらば、しっかりお体を守らせていただきますとも」
「そうそう、それにたまにはこうして女三人で街に出るのも気晴らしによいでしょう。私、実は帰りに寄っていきたいところがありまして」
「こら、メイア……」
「それくらい良いんじゃない? 話が終わったら三人でお買い物とお茶を楽しんで行きましょう」
あれから数日。朝食の席で私が、殿下からいただいた金のブレスレットを陛下や王妃に見せ、街を訪れたいと報告すると……二人の侍女ミーヤとメイアの同行を条件にお許しを頂けた。
そうそうお忙しい殿下にお守りを頼むわけにもいかないことだし、ミーヤたちの手すきの時間を見計らって、私は街にある一件の巨大な医院を尋ねることになったのだ――。
「ミーヤは先に帰っていてもよいですわよ?」