【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
殿下も満足そうに息を吐き出すと、後ろに手を付いて足を伸ばし、空を見上げた。
「久しぶりだな。こんな風に自由な時間を過ごすのは……」
「いつもお仕事ご苦労様です」
「ありがとう。仕事が苦なわけじゃないんだ。王太子として……次期国王としてジュデットの民の為に働くことはとても光栄に思ってる。でもね、なんだか少し、疲れたなって思う時があるんだ。済まない、少し横になっていいかな?」
「どうぞどうぞ、ご遠慮なく」
殿下は私に断りを入れると、頭を腕に乗せて寝ころぶ。エメラルド色のその瞳は今は空が映り込み、やや青みを増している。私はなんとなくその顔を見ながら、常々思っていた疑問を口に出した。
「その、あまりこういう事を聞くのは失礼かもしれませんけど……。殿下はどうして、ご家族と一緒にお食事を摂られないのですか?」
「ああ……気にさせたなら済まない。ミーミルは僕を嫌っているだろ?」
軽く笑った殿下に、私はどう答えたらいいのか分からず、彼の顔をじっと見る。
殿下は変わらず空を向いたままで言った。
「久しぶりだな。こんな風に自由な時間を過ごすのは……」
「いつもお仕事ご苦労様です」
「ありがとう。仕事が苦なわけじゃないんだ。王太子として……次期国王としてジュデットの民の為に働くことはとても光栄に思ってる。でもね、なんだか少し、疲れたなって思う時があるんだ。済まない、少し横になっていいかな?」
「どうぞどうぞ、ご遠慮なく」
殿下は私に断りを入れると、頭を腕に乗せて寝ころぶ。エメラルド色のその瞳は今は空が映り込み、やや青みを増している。私はなんとなくその顔を見ながら、常々思っていた疑問を口に出した。
「その、あまりこういう事を聞くのは失礼かもしれませんけど……。殿下はどうして、ご家族と一緒にお食事を摂られないのですか?」
「ああ……気にさせたなら済まない。ミーミルは僕を嫌っているだろ?」
軽く笑った殿下に、私はどう答えたらいいのか分からず、彼の顔をじっと見る。
殿下は変わらず空を向いたままで言った。