【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
そんな風に王妃がなだめても、ミーミル様は従わなかった。
「嫌よ! だって兄様は勝手じゃない! 私、何回もずっと兄様と一緒にご飯が食べたいって言ったのに! いっつも忙しいふりして! お部屋に行っても、怖い顔して帰れって言って! それなのに、どうして今更ここに来るの!?」
「済まない……ミーミル、話を」
「聞かない、聞きたくない! もう兄様なんかいいんだもん! エルシアがいてくれるからいらないんだもん! あっちへ行って!」
どんどん声を荒げて、ミーミル様は瞳に涙を浮かばせた。
しばらく殿下は辛そうにそれを見ていた。しかし……。
「ミーミルッ!」
殿下はミーミル様の前に進み出ると、大きな声で叱った。
我を忘れていたミーミル様も思わず身体を竦めるほどの音量で。
「な、なによ。そんな風に怒ったって、怖くないもん! 勝手なお兄様なんて、嫌いだもん! 出て行ってよっ!」
「ちゃんと話を聞いてくれ……お願いだから!」
「嫌よ! だって兄様は勝手じゃない! 私、何回もずっと兄様と一緒にご飯が食べたいって言ったのに! いっつも忙しいふりして! お部屋に行っても、怖い顔して帰れって言って! それなのに、どうして今更ここに来るの!?」
「済まない……ミーミル、話を」
「聞かない、聞きたくない! もう兄様なんかいいんだもん! エルシアがいてくれるからいらないんだもん! あっちへ行って!」
どんどん声を荒げて、ミーミル様は瞳に涙を浮かばせた。
しばらく殿下は辛そうにそれを見ていた。しかし……。
「ミーミルッ!」
殿下はミーミル様の前に進み出ると、大きな声で叱った。
我を忘れていたミーミル様も思わず身体を竦めるほどの音量で。
「な、なによ。そんな風に怒ったって、怖くないもん! 勝手なお兄様なんて、嫌いだもん! 出て行ってよっ!」
「ちゃんと話を聞いてくれ……お願いだから!」