【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
そんな彼女に、殿下は、肩を掴んで目線を合わせると懇願する。それでもいやいやと首を振るミーミル様。そんな二人に私は近づいて行った。
「ミーミル様、殿下と私は大切なお話がしたくて来たんです。私からもお願いします、どうか……お話を聞いて頂けませんか?」
「エルシアまで、お兄様の味方をするの?」
ミーミル様は眉を不安そうに寄せて私を見る。
「そうではありません。でも、私にとってはミーミル様も、殿下も大切な方だから仲良くして欲しくて。殿下は今までのことを皆に謝りたくてここに来たんです。話だけでも聞いてあげてくれませんか?」
「……お願いだ、ミーミル」
ミーミル様の王妃譲りの紫の瞳が、私と殿下を交互に見る。そして彼女は何も言わず、王妃の隣の席へと戻って行った。話していいという意思表示だろう。
それを受け取った私たちは、それぞれの席に腰を下ろした。
「ミーミル様、殿下と私は大切なお話がしたくて来たんです。私からもお願いします、どうか……お話を聞いて頂けませんか?」
「エルシアまで、お兄様の味方をするの?」
ミーミル様は眉を不安そうに寄せて私を見る。
「そうではありません。でも、私にとってはミーミル様も、殿下も大切な方だから仲良くして欲しくて。殿下は今までのことを皆に謝りたくてここに来たんです。話だけでも聞いてあげてくれませんか?」
「……お願いだ、ミーミル」
ミーミル様の王妃譲りの紫の瞳が、私と殿下を交互に見る。そして彼女は何も言わず、王妃の隣の席へと戻って行った。話していいという意思表示だろう。
それを受け取った私たちは、それぞれの席に腰を下ろした。