【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
そして殿下の口から、彼らに一言目の言葉が述べられた。
「父上、母上、そしてミーミルも。あなたたちの気持ちも考えず、今までろくに顔を合わさずに、避けてしまっていたことを謝らせて欲しいのです。本当に済みませんでした」
「うむ……」
「ええ……」
「ふんっ」
陛下と王妃は重々しく頷き、ミーミル様は顔を背ける。
「全ては、弱さを押し隠そうとした、私の未熟さのせいだったのです。私が傍に居ることでまた、あなたたちが……誰かが危険な目に遭うことが恐れたのです。そして父上、安易に答えを求め、あなたに失望されるのも……」
そんな風に告白する殿下に、唯一、公務などで接する機会の多かった陛下が理解を示した。
「儂は分かっておったよ。お前には弱い部分があり、どうにかせねばならぬと焦り、もがいていたことはな。じゃが、済まぬな。儂は自分なりの王としての姿を見せることしか、それに対する答えを示してやれなんだ」
「父上、母上、そしてミーミルも。あなたたちの気持ちも考えず、今までろくに顔を合わさずに、避けてしまっていたことを謝らせて欲しいのです。本当に済みませんでした」
「うむ……」
「ええ……」
「ふんっ」
陛下と王妃は重々しく頷き、ミーミル様は顔を背ける。
「全ては、弱さを押し隠そうとした、私の未熟さのせいだったのです。私が傍に居ることでまた、あなたたちが……誰かが危険な目に遭うことが恐れたのです。そして父上、安易に答えを求め、あなたに失望されるのも……」
そんな風に告白する殿下に、唯一、公務などで接する機会の多かった陛下が理解を示した。
「儂は分かっておったよ。お前には弱い部分があり、どうにかせねばならぬと焦り、もがいていたことはな。じゃが、済まぬな。儂は自分なりの王としての姿を見せることしか、それに対する答えを示してやれなんだ」