【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
ミーミル様は陛下たちに縋りつき、二人は困った顔をしていた。
私は突然混乱させるようなことを言い出したことを謝罪する。
「申し訳ありません……たくさんお世話になったのに、勝手に一人で決めてしまって」
「……いや、どの道いつかは、儂等の方から言い出さなくてはならなかったであろう。セーウェルトはそなたが望もうと、決してその身柄を手放そうとはせんじゃろうからな。お主が聖女でなければ、もっとしてやれることもあったじゃろうが……」
「あなたは私の家族を幾度も救ってくれました。もしあなたが望むなら…………。いえ、やめておきましょう。でも、残念です……本当に」
「なんで引き留めないの! ねえ、エルシアがいなくなったらやだぁ! 私は、エルシアとずっと一緒に!」
「いい加減になさい、ミーミル」
王妃様がミーミル様を優しく、しかし厳しく諭した。
「エルシアはあなたにとって大切なお友達でしょう? それが生まれた場所に帰ろうという時に、自分勝手に泣き喚いて、心配をかけるのが誇り高きジュデット王家の娘のすることですか? エルシアはあなたにとても良くしてくれたはずよ? そんな彼女の気持ちを考えてあげられないのですか?」
私は突然混乱させるようなことを言い出したことを謝罪する。
「申し訳ありません……たくさんお世話になったのに、勝手に一人で決めてしまって」
「……いや、どの道いつかは、儂等の方から言い出さなくてはならなかったであろう。セーウェルトはそなたが望もうと、決してその身柄を手放そうとはせんじゃろうからな。お主が聖女でなければ、もっとしてやれることもあったじゃろうが……」
「あなたは私の家族を幾度も救ってくれました。もしあなたが望むなら…………。いえ、やめておきましょう。でも、残念です……本当に」
「なんで引き留めないの! ねえ、エルシアがいなくなったらやだぁ! 私は、エルシアとずっと一緒に!」
「いい加減になさい、ミーミル」
王妃様がミーミル様を優しく、しかし厳しく諭した。
「エルシアはあなたにとって大切なお友達でしょう? それが生まれた場所に帰ろうという時に、自分勝手に泣き喚いて、心配をかけるのが誇り高きジュデット王家の娘のすることですか? エルシアはあなたにとても良くしてくれたはずよ? そんな彼女の気持ちを考えてあげられないのですか?」