【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
「……う」
「プリュム、どうかした?」
ふらり、とプリュムの身体がふらつく。
私は彼女を慌てて押さえようとしたのだけれど……。
「プリュム? ちょっとどうしたの、疲れたのかな……? あれ、これ……何?」
それも途中までしかできなかった。力の抜けたプリュムの身体と一緒に、私もゆっくりと地面に体勢を崩していく。頭がぼんやりと麻痺したような感覚に陥り、リリカの声が耳の中でわぁんと響く。
「お父様たちなら、お城に囚われています。あなたのせいでね」
「えっ……? それはどういう、こ、と?」
ろれつが回らない。何か、薬を……盛られた?
グラスが転がり、階段から落ちたのかどこかで砕ける音がした。
もう意識が定かではないが、リリカが両手で私の顔を掴み上げ、何かを言ったのは分かった。
「心配しなくてもすぐに会えるわよ、姉様」
「プリュム、どうかした?」
ふらり、とプリュムの身体がふらつく。
私は彼女を慌てて押さえようとしたのだけれど……。
「プリュム? ちょっとどうしたの、疲れたのかな……? あれ、これ……何?」
それも途中までしかできなかった。力の抜けたプリュムの身体と一緒に、私もゆっくりと地面に体勢を崩していく。頭がぼんやりと麻痺したような感覚に陥り、リリカの声が耳の中でわぁんと響く。
「お父様たちなら、お城に囚われています。あなたのせいでね」
「えっ……? それはどういう、こ、と?」
ろれつが回らない。何か、薬を……盛られた?
グラスが転がり、階段から落ちたのかどこかで砕ける音がした。
もう意識が定かではないが、リリカが両手で私の顔を掴み上げ、何かを言ったのは分かった。
「心配しなくてもすぐに会えるわよ、姉様」