【WEB版】追放したくせに戻ってこい? 万能薬を作れる薬師を追い出しておいて、今さら後悔されても困ります! めでたく婚約破棄され、隣国で自由を満喫しているのでお構いなく
「エルシア、大丈夫かい?」
殿下にポンと肩を叩かれ、私はハッとする。
「……はい。あ、あの、本当にありがとうございました!」
窮地からの脱出、そして殿下の登場から一転して追い詰められていったセーウェルト王の退場と、第二王子の登場。目まぐるしい展開に頭が追い付かず、そして皆がここにいることが未だ信じられずに、私は目をこする。
(こんなことが現実になるなんて……)
「さあ、皆警戒を解いてください! 我々と魔族が争っていた歴史は終わりました! これからは、同じ大地に生きる仲間として、人も魔族も手を取り合う時代の始まりです。少しずつでいい、彼らの様にお互いを受け入れ、会話を交わすことから始めましょう!」
第二王子殿下が、その身体に似合わぬ声を張り上げ、私たちに手のひらを向けた。
民衆たちの間から大きな歓声が上がる中、私は真っ赤な顔で彼らを見渡し、隣に佇む殿下が彼らに大きく手を振った後、にっこりとこちらに笑いかけてくる。
殿下にポンと肩を叩かれ、私はハッとする。
「……はい。あ、あの、本当にありがとうございました!」
窮地からの脱出、そして殿下の登場から一転して追い詰められていったセーウェルト王の退場と、第二王子の登場。目まぐるしい展開に頭が追い付かず、そして皆がここにいることが未だ信じられずに、私は目をこする。
(こんなことが現実になるなんて……)
「さあ、皆警戒を解いてください! 我々と魔族が争っていた歴史は終わりました! これからは、同じ大地に生きる仲間として、人も魔族も手を取り合う時代の始まりです。少しずつでいい、彼らの様にお互いを受け入れ、会話を交わすことから始めましょう!」
第二王子殿下が、その身体に似合わぬ声を張り上げ、私たちに手のひらを向けた。
民衆たちの間から大きな歓声が上がる中、私は真っ赤な顔で彼らを見渡し、隣に佇む殿下が彼らに大きく手を振った後、にっこりとこちらに笑いかけてくる。