━小さな世界━
再会
『8番テーブルから場内いただきました。』
呼びに来た私と同い年位のボーイが
爽やかな笑顔を振り撒きながら私に言った。
『えっ?!あのホスト集団?!』
私は嫌だと言う気持ちが思っいきり
顔に出てしまった。
嫌だと言わんばかりの態度に
『お願いします。』
頭を下げるボーイ。
『わかった。』
ため息をついて仕方なく了承した。
ボーイに8番テーブルに案内され
私は6人のホストの1番端に座っている男の横に座った。
『慧子です。』
そう言って隣のホストに名刺を渡した。
『慧子さん来てくれたんですねー!この人が私の彼氏の海斗くんでぇーす!
とったら嫌ですよー!!』
鳴海は先程よりもお酒が回っていて
ハイテンションで自分の横のホストを紹介してくれた。
私は鳴海から紹介してくれた海斗と言うホストに目線を動かした。