━小さな世界━
しかし
男は私の機嫌なんかお構い無しに
私の腕を引っ張り自分の家
私の隣の家
秋山夫婦の新居に連れられたのだ。

朝から私の家のインターホンを鳴り響かし睡眠妨害してきたのは

秋山翔太。菜穂の旦那でもあり
私の幼なじみでもある。




『なぁ!これ読んでみ。』

私は翔太に小さなメモを渡され
メモに目を通してみた。

『菜穂とうとう翔太の女グセの悪さに嫌気がさしたんじゃねぇの?』


私はメモを読んでもまだ
事態の重さがわからなかった。

『ちげーよ!高校卒業してから超真面目だし
桃、菜穂からなんか相談受けなかったのかよ!』

息を荒だてながら
真剣に戸惑いを隠せない翔太。



< 3 / 51 >

この作品をシェア

pagetop