━小さな世界━
『ねぇ。聞いてる?』
隣の指名してくれたホストが私の肩を叩いてきた。
何秒?何十秒?
私は海斗を見ていたのだろうか?
ヤバイ!!心臓が飛び出してしまいそうだ。
『海斗さんのこと気になるの?』
『い、嫌全然。ご、ごめんね。さっ飲も。』
私は動揺を隠せない。
グラスを握る手が小刻みに震えてしまう。
鳴海と海斗は1番左奥の席に座っていて
私から1番離れた席で
2人が何を話しているのかわからない。
竜也は私に気づいてくれてる??