━小さな世界━
私がベッドを占領し
秀明は床に布団を敷く。
『一緒にベッドで寝たらいいじゃん。』
っていつもベッドに誘うけど
『それはできないよ。もう子供じゃないんだし。』
ってハニカミながら秀明は断る。
『何もしないってば!秀明がへんな気起きるの?』
『起きないから。おやすみ。』
そう言って秀明はいつも私に背を向けて眠りにつく。
私は秀明の背なかを見つめながら
知らない間に眠っている。