━小さな世界━

私がベッドを占領し
秀明は床に布団を敷く。

『一緒にベッドで寝たらいいじゃん。』

っていつもベッドに誘うけど

『それはできないよ。もう子供じゃないんだし。』

ってハニカミながら秀明は断る。

『何もしないってば!秀明がへんな気起きるの?』


『起きないから。おやすみ。』


そう言って秀明はいつも私に背を向けて眠りにつく。

私は秀明の背なかを見つめながら
知らない間に眠っている。



< 41 / 51 >

この作品をシェア

pagetop