━小さな世界━
『お前馬鹿じゃねぇの??』
私の座っているテーブルの前に腕を組ながら
呆れた顔で私を見下ろす竜也。
冷たい目─────。
心の奥まで氷そうだ。
私を拒絶しているのが伝わってくる。
竜也と別れた2年。
また会えると思って
女を磨いた2年間。
あまりにも、
呆気ない再会にびっくりしたのと、
2年間夢に描いていた
再会の図とかけ離れすぎていて
今目の前にいるのは
もう私の知っている竜也ではない。
『…………どんな形でも………竜也に会えて…………嬉しいよ。』
泣き出す私に
お絞りを差し出し
席を離れようとする翼。