俺が必ずこの女を殺す
そんな日々を人形みたいに、淡々と生きていた。

そしたらだんだん…

「あ。あ、…」

‪”‬声‪”‬が上手く出せなくなっていった。

心はもう……とっくの昔に死んでいたのかもしれない。

ーー‪”‬マ マ と パ パ に 会 い た い ‪”‬

毎日毎日考えるのはそればっかしで。

ある時。

「うわぁあああああああん…っ、、」

抑え切れなかった気持ちが爆発するみたいに、大きな声で泣いてしまった。

だけど、叔母さんに怒られてしまった。

「うるっさいなぁ!!黙れ!!」

私が泣いたらママとパパはもっと優しくしてくれたのにな。と思った。

ーー((パパはきっとカレーパンがすきだよー))

ーー((澪奈はパパの好み、分かってんなぁ))

ーー((ふふ、そうね、じゃあカレーパン1個取ろう))

思い出がやたらとキラキラして見えた。

気づいたらもう何年も前のことなのに、昨日のことのように覚えていた。

「ひっく…っ、ぐすん…っ、うぅ…」

「死ね!!」

叔母さんにリモコンを投げられて、腕に当たったその時。

フッ、と頭に浮かんだのは…、

ーー‪”‬あ の 、 ゆ う え ん ち 、 い き た い‪ ‪”‬

だった。
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