俺が必ずこの女を殺す
やんわりと会釈して目を伏せる。

柚季もそうだけど記憶が戻ってからというものの、接し方……が…、自分でもイマイチよく分からなくなっていた。

なんていうか…、前の自分の思い出すと頭から火が出そうなほど恥ずかしい行いばかり……。

ーー((あめぇー。一緒にトランプやろー))

なんというか…、どうして私は初対面でなぜあれほどの無礼が出来たのか……。

柚季だってそうだ…。

いくら彼女だからといって耳たぶを噛まれるのは不愉快だったかもしれない。

あの日。
風邪をひいた私を病院に連れて行ってくれた時。なんたが噛み心地がよくて…、こんな私をおんぶしてくれた柚季の耳たぶを…私は……、

あぁ〜……。

ーー((あ、こら!耳たぶ噛むな!))
ーー((やめろ!もう!))

どうして私は嫌がっている人にあんな不躾で失礼なことを……!?

自分がとんでもない無礼を働いたことを思い出しては、恥ずかしさのあまり赤面してしまう。

「澪奈ちゃん?大丈夫ですか?顔が赤いですよ?」
< 134 / 230 >

この作品をシェア

pagetop