俺が必ずこの女を殺す
おぉ!!!あったあった!

そこには赤と青のコードが1本ずつ伸びていた。

切りたい切りたい!

どんどん高まる胸のドキドキにあたしはつい笑みがこぼれた。

工業高校でも処理の授業はなんの緊迫感もない偽物の爆弾でしか練習させてもらえず日々言いようのないモヤモヤを抱えていた。

そんなあたしにとってこれはまたとないチャンス…!

まるで理想のかわい子ちゃんに出会った時のようにはしゃいでいるといつの間にやら爆弾は【01︰59】になっていた。

うわ!まずい!早く止めないと!

あたしは常に持ち歩いているmy!カナチョッパーを取り出し構えた。そして赤と青のコードを交互に見る。

正解はどっちだろうか。

まるでクレーンゲームをやっているかのようなこのヒヤヒヤドキドキの究極の二択!

まさに一か八かの危機的状況!

やっばー!手超震える!

キタキタキタキター!

よし!‪”‬赤‪”‬ を切ろう…!


あたしはただの勘で赤を切ることを決意。
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