俺が必ずこの女を殺す
【柚季side】

「てな感じで、赤も青も切ったんだけどー、奇跡的に爆発しなかったわぁー。結果的にあたしがあの爆弾処理してあげたっつーわけ。感謝しなさいよ」

「お前めちゃくちゃやるな……。人の命かかってんのに…」

「いいじゃない!助かったんだから!」

「ん、まぁ…そうだな。…………ありがとな」

話を聞く限り多分俺を助けたい、というより、かわい子ちゃんを助けたい一心だったのだろうが何がともあれこいつに助けられたのは事実だ。

素直に礼を言うが、今日もケバケバメイクのティアラはグリングリンのまつ毛はブァサ!っと上げて目をまん丸にした。

「え!?」

「なんだよ、急にでっかい声出して…」

「いや、西島のバカ野郎、ってありがとな、とか言うんだ!?」

「はぁ?普通に言うわ!お前が今まで感謝されるようなことやってこなかったんだろ!」

睨み合うようにいつもの言い合いに発展しそうになったところで、横から澪奈が口を挟む。

「ゆずき結構言うよー。ごめん、とかありがとー、とか」

「え、(マジ)!?ごめんも言うの!?」
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