俺が必ずこの女を殺す
「言うに決まってんだろ!お前俺をなんだと思ってんだよ!」

線を切ったから爆発しなかったのか
切らなくても爆発しなかったのか

そこら辺は曖昧だが…。

とにかく……澪奈が無事でよかった。

「あれ?澪奈、喋れるようなったな」

さっきまで上手く喋れなかったのに、今回は回復が随分と早い。

「うん!喋れる!あいうえおーー」

あぁー、なんかもう泣きそ。

久しぶりのあいうえお地獄に目が潤む。

「あ、あのダークナイト?って暴走族もあたしがぶっ潰してやったから」

「へー、そうか」

ティアラが唐突に放った言葉に軽く頷き、真っ白な天井を見つめる。

そうかそうか。ティアラは本当に破天荒だな。

「・ ・ ・」

「え!?は!?潰した!?お、お、お前が!?」

「えぇ。そうよ?」

だいぶ遅れてその衝撃発言を脳が理解し俺はパニックになる。

「そうよ、って…、」

「あれ、言ってなかったっけ?あたしレディースの総長やってて今、この辺り一帯締めてる真っ最中なのよ」

「はぁ!?いやいやいや!聞いてねぇよ!」

なんだよ、それ!初耳過ぎて骨折れてなかったら盛大にひっくり返っとったわ!
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