俺が必ずこの女を殺す
はじめてくま三郎ラーメン食べさせてくれて。

はじめて私のことを『好きだ』って言ってくれた。

たくさんギューってしてくれて

遊園地にも連れてってくれた。

忘れかけてた暖かい気持ちを思い出させてくれた。

柚季はもう私にとって大好きで大切な人。

「別に怒ってないよ!()に流しとくねっ!」

「澪奈……」

そんなに泣かなくてもいいのにー。

なんて思いながら柚季の涙をふきふきしてあげる。

でも、だから最初ちょっと私に冷たかったのか〜。

ギャップって思ってたけど…多分違う……。

腑に落ちたかも。

モヤモヤが取れて頭がいろいろ晴れやかになっていくのを感じた。

ていうかもしかして、柚季って結構……


繊細……??


「ありがとな。ぐすんっ…、でも澪奈……」

鼻をすすりながらなんだか気まずそうな表情を浮かべる柚季が困ったように言った。


「出来れば、‪()に‪流しといてくれ……」
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