俺が必ずこの女を殺す
【柚季side】
あれから数日が経ち、俺は退院の日を迎えた。
「じゃあね〜、澪奈ちゃん!たっち!」
お決まりの看護師が手をパーにして、俺の隣にいる澪奈に笑みを向ける。澪奈も同じように手をパーにして差し出された手とハイタッチしていた。
ーーぺた。
「ばいばいー」
「ばいばーい、彼氏さんと仲良くねぇ」
「うん!」
なんだか……
肩の荷が降りたみたいだった。
それは心にぽっかりと穴が空いたような気持ちとも似ている。
だけど、その穴は今1人の女が絶賛独占中だ。
「あのー、澪奈ごめんな。松葉杖あるから…」
無傷な頃と変わらず腕をからませてきた澪奈は相変わらず俺の体の調子はお構い無しにベタベタと引っ付いてくる。
だいぶ回復したが、まだ俺は松葉杖が手放せないままだ。
「あっ…、ごめんねっ」
「……」
聞き分けよくスっ、と澪奈の手が離れていく。
手持ち無沙汰になった澪奈の手に間髪入れず新たな指を絡ませたのはティアラだ。
「かわい子ちゃんはあたしと手、繋ごうね~♡」
あれから数日が経ち、俺は退院の日を迎えた。
「じゃあね〜、澪奈ちゃん!たっち!」
お決まりの看護師が手をパーにして、俺の隣にいる澪奈に笑みを向ける。澪奈も同じように手をパーにして差し出された手とハイタッチしていた。
ーーぺた。
「ばいばいー」
「ばいばーい、彼氏さんと仲良くねぇ」
「うん!」
なんだか……
肩の荷が降りたみたいだった。
それは心にぽっかりと穴が空いたような気持ちとも似ている。
だけど、その穴は今1人の女が絶賛独占中だ。
「あのー、澪奈ごめんな。松葉杖あるから…」
無傷な頃と変わらず腕をからませてきた澪奈は相変わらず俺の体の調子はお構い無しにベタベタと引っ付いてくる。
だいぶ回復したが、まだ俺は松葉杖が手放せないままだ。
「あっ…、ごめんねっ」
「……」
聞き分けよくスっ、と澪奈の手が離れていく。
手持ち無沙汰になった澪奈の手に間髪入れず新たな指を絡ませたのはティアラだ。
「かわい子ちゃんはあたしと手、繋ごうね~♡」