俺が必ずこの女を殺す
「…ゆずき、って書いてあるな」
「うん!」
「上手に書けたじゃん」
「へへっ…」
照れてる顔も。
泣いてる顔も。
笑ってる顔も。
きっとこいつが世界で1番可愛い。
ダークナイトは潰れたが、俺はまた新たな夢を見つけた。
”好きな女を守れるぐらい強い男になりたい”
月影の血をひく澪奈はもしかしたら、この先。
また他の族に命を狙われることがあるかもしれない。
「ゆずきー。おうち帰る!」
「あぁ、帰ろう」
差し出されたぷにょぷにょの手を取る。
あーあ。……ったく。
死ぬほど可愛いな、こいつ。
悔しいことにあの時、澪奈の命を守ったのはティアラだ。
だから今度何かあったら、その時は……
俺が澪奈を守りたい。
この先もずっと。
俺は澪奈と一緒に生きていきたい。
だから、俺が必ず……
この女を殺す。
じゃなかった。
俺が必ずこの女を……
明日も明後日もこの先も一生……
”愛し続ける”