佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
「誰?」
「西城 麗香だよ」
「誰だっけ?」
「とぼけんのか?本当にわからないのか?元衆議議員 財務大臣だった西城 照正の孫の西城 麗香って、うちの銀行にいるだろ」
「あー、昼間に会ったわ」
「会ったのかよ」
「それで」
「香織の前で、お前に会いに来たから、どこにいるって聞いてきたんだよ」
「はぁー?」
「お前、あの女に旅行のこと話したか?」
「するかよ。絶対、関わりたくない女だ」
「だよな」
「それで?」
「もちろん、聞き流したが、女がお前の彼女気取りで話してるもんだから、香織の奴、しおりちゃんのことを思って、腹立てだして彼女といますよって言っちゃたんだよな」
「香織ちゃん、いい子だな…」
「俺の女だからな」
「いってろ」
「しおりちゃんの前だから我慢してたぽいけど、凄い剣幕でお前に怒ってたからな」
「まて。お前、それを見てただけか?ちゃんとフォローしてくれたよな」
「零士のストーカーとは言えないからな。曖昧に誤魔化してた俺の方にも腹立ててきて、怒りがおさまるの待ってたんだよ。食事中、元に戻ってたから、機嫌なおったのかと思ったんだけどな…あはは」