佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋

「…れいじ」

「そうだね。もっと乱れてみせて」

チュッと頬にキスされて、また、激しくなる律動は、しおりを果てまで追い詰めていく。

「好きだよ。俺のしおり…」

「あぁぁ…わたしも、すき、れいじ…もう…ダメ…おね、がい」

もう、足がブルブルと震え限界なしおりは、ぎゅっと洗面台の縁を掴み快感に耐える。

零士と一緒に果てる為に。

「あぁ…いいよ。一緒だ」

ぎゅっと体を抱きしめられて、恍惚とした表情の零士が更に欲情させて、律動を早める姿を鏡越し見つめながら、しおりは快感に落ちていく。

零士に塗り替えられた体で、もう、彼なしではいられないと零士を快感に落とすのだった。

果てた2人は、ずるずると床に崩れ抱きしめ合う。

「可愛いかったよ」

チュッチュッと顔中にキスされるしおりは、冷静になってきて、羞恥心で顔を真っ赤にさせ、零士の胸を叩くのだ。

「バカ、バカ…鏡の前でなんて…」

「お風呂で体、洗いっこしよう」

「いやー」

「俺の為に何かしたいんだろ。頑張ろうな」

羞恥心全開で叫ぶしおりは、抱き上げられて浴室へ連れ込まれた。

だが、体を洗うだけですむはずがなく、ベットの中での愛し合う行為が、零士により至る所で愛し合えるのだと教えられる。
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