佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
「…ずるい。ほんと、ずるいんだから。その顔」
顔を真っ赤にさせて、怒っているのに、怒りきれないしおりは、ふるふると、震える。
そんな姿も、零士にとってご馳走でしかなく、散々抱いたというのに、また、欲情が湧き起こるが理性でとどめていた。
「うん、ごめんね。わかってやってるから」
「そういうところ…もう、すきだから許せちゃうじゃない」
「…あ、ははは、は…ありがとう。おれ、幸せだよ。しおり大好き」
「私も」
お互いに抱きついて微笑むのだ。ふわりと香るしおりの甘い匂いに誘われて…
「仲直りのキスしよう」
チュッと終わるはずが…
「少しだけ…ねぇ⁈」
甘えたずるい声で、しおりをまたベットに倒す零士。しおりは、キスされながら、少しで終わらない気がするのだ。
予想通り、日がのぼる明るい部屋で、しおりは零士の上になり、体をゆすられ、快感を拾い蕩けさせられている。
そして、零士も下から、自分のロングTシャツを着て、その裾を口で咥えるしおりを恍惚と見上げ、はだけた胸に手を伸ばし淫れるしおりの姿を見る為に快楽に勤しむのだ。
バタリと果てたしおりが零士の胸に倒れ、お互いに乱れた息を吐いているが、零士は、先に復活して、しおりの髪を撫で頭部に何度も愛情込めてキスをする。