佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
女にモテていても、縁のなかった男。いや、抱くだけだったので、女の下着になど興味がなかったのだ。
新たな扉を開きかけていた。
検索して、どんなものかは理解していた零士だが、翌日、加賀を捕まえて聞いてみた。
いつもすまし顔のこの男が、動揺する様を見る為に。
「セクシーランジェリーってなに?」
「ごほ、ごほ…突然なんだよ」
「香織ちゃんが、お前に聞けばわかるって言ってたから…」
「…こういうのだ。俺はルームウェア派だが、いろいろある」
加賀は、よく見ているのか、マークがつけてあった。
確かに部屋着だ。胸の谷間が見えるぱっくりとあいた服とか、背中がぱっくりと開いてる服とか、スリットがぱっくりと入った服とか…この男は、ぱっくりばかりが好きなのか⁈とても外に出て着せれるような品物じゃない。
「そんな目で見るな。カップルで盛り上がるアイテムだよ」
「いや、そんなことまで聞いてない」
「変態を見るような目だ。男なら、願望あるだろ…彼女じゃなきゃ頼まないよ」
「まぁ…いいよな」
特に、背中がぱっくり開いたタイトなミニセーターなんて…
「セクシーランジェリーは、まだ冒険したことがないが、着てたら相当くるよな…それが、どうかしたのか?」
「確かに…エロい。…いや、聞いてみただけだよ」