佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
「しおりさん、その仕草エッチぃです。東雲さんもイチコロですよ」
「この子は、何言ってるのよ。東雲さんとはそんなんじゃないから」
「そうですか?私は、しおりさんの彼氏知りませんけど、東雲さんいいと思いますよ。イケメンだし、彼女を大事にしてくれそうですけど」
(まだまだね、香織ちゃん。あの男は、彼女は面倒って言った口で、女をくどく図太い神経をしてるんだから。きっと、飽きたらポイよ)
「俺様だし、強引だし、自惚れだし、女なんてあちこちにいて、本気になったら、ダメなタイプの男よ」
「へー、ただのお隣さんなのに、東雲さんのことよく知ってるんですね」
ニヤニヤと笑う香織の脇腹を小突いた。
「揶揄わないの」
「今日の合コンの相手、東雲さんのような素敵な人だといいんですけど、性格も良かったらサイコーなんですけどね」
「あっ、彼曰く、東雲さんの次にイケメンらしいわよ。性格も多分いいんじゃないって言ってたわね」
「もう、しおりさん大好きです」
腕に抱きついてくる香織を可愛いと思うしおりは、頭を撫でてやる。
「いい出会いだといいわね」
「はい、楽しみです」
なんだかんだと時間は過ぎて、少し早めにコンフォルトへ向かった。