佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
8
零士が仕事帰りに、部屋に戻る前にしおりを迎えにくる日が続く。
あの日のように、いやらしいいたずらな行為はしてこないが、零士のあぐらをかいた膝の中は、しおりの定位置になりつつある。
しおりを補充と称しつつ、後背位で抱きしめて一緒にテレビを見たり、各々、携帯を触っている。
なんだか、零士の膝の中で抱きしめられていると、とても居心地がよく安心するのだ。
最初は、また、不埒にいたずらされると警戒していたしおりだが、暮れに向けて零士も忙しく、疲れた表情をしている。いたずらする元気はないらしく、ただ、しおりを抱きしめ、しおりがつけてる石鹸の香りを嗅ぐことで、癒されているらしい。
見た目のチャラさから誤解していたが、零士は少しのいたずらはするものの、最初に宣言した通り、生真面目に抱こうとしない。
香織も言っていたが、大抵の男は、ヤレるチャンスがあれば、強引にでも抱こうとすると思っていたが、零士は、しおりの気持ちを待ってくれている。
だが、あんな刺激的ないたずらをされたしおりは、どこか物足りなさを心の隅で感じていた。
零士にキスを許せるぐらいの好意はあるものの、好きなのかと問われれば、わからないのだ。零士が思ってくれるだけの気持ちと同じではないからだ。
あの日のように、いやらしいいたずらな行為はしてこないが、零士のあぐらをかいた膝の中は、しおりの定位置になりつつある。
しおりを補充と称しつつ、後背位で抱きしめて一緒にテレビを見たり、各々、携帯を触っている。
なんだか、零士の膝の中で抱きしめられていると、とても居心地がよく安心するのだ。
最初は、また、不埒にいたずらされると警戒していたしおりだが、暮れに向けて零士も忙しく、疲れた表情をしている。いたずらする元気はないらしく、ただ、しおりを抱きしめ、しおりがつけてる石鹸の香りを嗅ぐことで、癒されているらしい。
見た目のチャラさから誤解していたが、零士は少しのいたずらはするものの、最初に宣言した通り、生真面目に抱こうとしない。
香織も言っていたが、大抵の男は、ヤレるチャンスがあれば、強引にでも抱こうとすると思っていたが、零士は、しおりの気持ちを待ってくれている。
だが、あんな刺激的ないたずらをされたしおりは、どこか物足りなさを心の隅で感じていた。
零士にキスを許せるぐらいの好意はあるものの、好きなのかと問われれば、わからないのだ。零士が思ってくれるだけの気持ちと同じではないからだ。