その執事、プライベート立ち入り禁止につき
あの日から一年半後、祖母は亡くなった。

わずか23歳で、大きな家とその執事を雇い続ける場合に払う給料分の遺産を相続した。


そして、私は今大きすぎる祖母の家の前に立っている。


そしてピンポンを鳴らそうとすると、何故か鳴らす前に扉が開いた。


「お待ちしておりました、玲紗様。お婆様に仕えていた千田 奏《せんだ そう》と申します」


整った顔立ちの微笑みに包まれた心の中は分からない。
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