その執事、プライベート立ち入り禁止につき
整った顔で、優しく微笑まれれば、誰だって顔は赤くなるもので。

「頬が赤くなっていらっしゃる。玲紗様、そんなに男性慣れしていないようでは心配ですね」

勤務時間外の態度を知っているのに、顔が赤くなる自分が嫌になる。

絶対にこの執事は私に好印象など持っていないだろうに。


「何を企んでいるのですか!?」


私は顔を真っ赤にしたままそう大きな声で聞いた。
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