その執事、プライベート立ち入り禁止につき
でも、何故だろう。

あの執事に嫌悪感は抱かなかった。

しばらくして、千田さんが部屋に戻ってくる。


「玲紗様、紅茶はいかがですか?砂糖とミルクは入れますか?」


「あ、お願いします」


「甘党なのですね」

「あ、いや・・・」

「違うのですか?」

「なんか今は甘さが欲しくて・・・」


「玲紗様はおかしなことをおっしゃる。甘さは私で充分でしょう?」


千田さんがにっこりと微笑む。

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