その執事、プライベート立ち入り禁止につき
「玲紗様・・・ああ、もういいや・・・玲紗。お前、本気で言ってるのか?」

「はい。私は祖母の家に住み、貴方を雇うと決めた。その時に、絶対にしっかりして甘えたりしないと決めました」

千田さんが深いため息を吐く。


「ああ、分かった。じゃあ、残業代はつければいい。・・・が、絶対にこれから深夜に無断で外に出るな」

「俺たちがただの雇い主と従業員の関係なのも分かってる。俺も玲紗に干渉すべきじゃないことも」

「ただ、一回しか言わない。よく聞け」


「心配をかけるような行動をするな」


後部座席からでは、千田さんの顔はよく見えない。
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