その執事、プライベート立ち入り禁止につき
大好きなお婆ちゃんは私が大学生の時に病気になり、入院生活が始まった。

私はバイト代を使って、家から電車で二時間かかる祖母の入院している病院に、頻繁にお見舞いに行った。

そんな日々が3年続いたある日、祖母は私にこう言った。

「ねぇ、玲紗《れいさ》。なんで、私は娘と仲が悪いと思う?」

母も優しい人で意味もなく、親を嫌うような人ではない。

しかし、私はもう祖母も良い人だと知っていた。
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