その執事、プライベート立ち入り禁止につき
千田さんが椅子にかけていたジャケットが落ちそうになっていた。

私は慌ててジャケットを拾い上げて、もう一度かけ直す。

その時、千田さんのジャケットから何か古びた紙が落ちてきた。

その紙はどこか見覚えのあるような・・・?

私がその紙を拾い上げて、ジャケットのポケットに戻そうとした瞬間・・・


「玲紗様、本棚を書斎の前まで運んだのですが、設置場所はどこに・・・・」


すると、千田さんが私の手に紙があるのを見て、慌てて取り上げる。

その時、私はびっくりしてバランスを崩してしまう。
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