澄ましたメイドのご主人様。
「ご飯の材料以外に,何か欲しいものはありますか?」
私は茉俐様に尋ねる。
少し間を置いた茉俐様は,口にしてみただけという口調で
「麦茶……飲んでみたい」
と小さく答えた。
「左様ですか」
私も意味が分からなくて,適当な返事をする。
飲んで"みたい"……?
もっと普通に望んでくれればいいのに。
「うーん,いい,のかな」
「ダメなことなどありません。茉俐様がお迷いになるのは何故ですか」
旦那様にも,与えてはいけないもの等特に聞いていない。
しかもそれが,麦茶?
なんなら家から持ってきますけど。
私は茉俐様に尋ねる。
少し間を置いた茉俐様は,口にしてみただけという口調で
「麦茶……飲んでみたい」
と小さく答えた。
「左様ですか」
私も意味が分からなくて,適当な返事をする。
飲んで"みたい"……?
もっと普通に望んでくれればいいのに。
「うーん,いい,のかな」
「ダメなことなどありません。茉俐様がお迷いになるのは何故ですか」
旦那様にも,与えてはいけないもの等特に聞いていない。
しかもそれが,麦茶?
なんなら家から持ってきますけど。