いつか永遠の眠りにつく日まで
ここで何か起きる前にと、私は慌てて2人の間に割って入った。
「マーテル。私、レオ様に庭園をご案内してくるわね。」
「……。」
マーテルはレオ様と静かに見つめ合った後、右手を左肩に当ててお辞儀をした。
「どうぞ、ごゆっくり。」
「あぁ、感謝する。」
「…俺はここにいるから。」
そう言うと、マーテルは踵を返し、バルコニーの隅にあるベンチへと向かった。
「…失礼しました、行きましょう。」
「あぁ。」
あんなマーテルは初めて見た。
レオ様がデネブリスの方だから、敏感になっているのだろうか。
私たちはバルコニーから庭園へ降り立つと、庭園をゆっくりと歩いて回った。レオ様は歩き方まで優雅で、そこにいるだけで辺りが華やかになったような感じがする。
私たちはガゼボの下へやって来ると、中のベンチに腰掛けた。
「美しいな、ルチェルナの庭園は。」
「ありがとうございます。」
「デネブリスではこうもいかない…。」
デネブリスはルチェルナの温暖な気候と違い、非常に寒冷な気候と聞く。
そのため土も貧しく、かつてのデネブリスは国交に頼ることが多かったそうだ。
「マーテル。私、レオ様に庭園をご案内してくるわね。」
「……。」
マーテルはレオ様と静かに見つめ合った後、右手を左肩に当ててお辞儀をした。
「どうぞ、ごゆっくり。」
「あぁ、感謝する。」
「…俺はここにいるから。」
そう言うと、マーテルは踵を返し、バルコニーの隅にあるベンチへと向かった。
「…失礼しました、行きましょう。」
「あぁ。」
あんなマーテルは初めて見た。
レオ様がデネブリスの方だから、敏感になっているのだろうか。
私たちはバルコニーから庭園へ降り立つと、庭園をゆっくりと歩いて回った。レオ様は歩き方まで優雅で、そこにいるだけで辺りが華やかになったような感じがする。
私たちはガゼボの下へやって来ると、中のベンチに腰掛けた。
「美しいな、ルチェルナの庭園は。」
「ありがとうございます。」
「デネブリスではこうもいかない…。」
デネブリスはルチェルナの温暖な気候と違い、非常に寒冷な気候と聞く。
そのため土も貧しく、かつてのデネブリスは国交に頼ることが多かったそうだ。