いつか永遠の眠りにつく日まで
ルチェルナ王国第1王女。
それが、私の肩書きだ。ただの18歳の少女として生きたかったと、何度思ったことだろう。
私は生まれてからほとんど、この城から出たことがない。
城から出たことがあるのは物心つく前のことだったので、あまり覚えていない。
「明後日の建国記念パーティーには、デネブリスの王もいらっしゃいます。ご存知ですね?」
「…えぇ。」
少し、部屋の空気がピリリとした。
「デネブリスの王だけでなく、デネブリスに吸収された他の諸国の元王族の方々…現デネブリスの貴族の方々もいらっしゃいます。」
「分かっているわ。」
「彼らに舐められぬよう、貴方にはしっかりしてもらわねばならないのです。」
「分かっているわ、何度も言わせないで。」
デネブリスはこの大陸の北に位置する国だ。
元々は我がルチェルナ王国と大差ない国土の国だったが、約10年前、急に勢力を増し、あっという間に周辺諸国を武力で制圧し飲み込んでいった。
今では大陸全土の約3分の2を占める大国へと成長した。
「デネブリスは今までゴルディス山脈よりもこちらには侵攻して来ませんでしたが、最近ではルチェルナ王国を狙っているとの噂もあります。」
「……。」
それが、私の肩書きだ。ただの18歳の少女として生きたかったと、何度思ったことだろう。
私は生まれてからほとんど、この城から出たことがない。
城から出たことがあるのは物心つく前のことだったので、あまり覚えていない。
「明後日の建国記念パーティーには、デネブリスの王もいらっしゃいます。ご存知ですね?」
「…えぇ。」
少し、部屋の空気がピリリとした。
「デネブリスの王だけでなく、デネブリスに吸収された他の諸国の元王族の方々…現デネブリスの貴族の方々もいらっしゃいます。」
「分かっているわ。」
「彼らに舐められぬよう、貴方にはしっかりしてもらわねばならないのです。」
「分かっているわ、何度も言わせないで。」
デネブリスはこの大陸の北に位置する国だ。
元々は我がルチェルナ王国と大差ない国土の国だったが、約10年前、急に勢力を増し、あっという間に周辺諸国を武力で制圧し飲み込んでいった。
今では大陸全土の約3分の2を占める大国へと成長した。
「デネブリスは今までゴルディス山脈よりもこちらには侵攻して来ませんでしたが、最近ではルチェルナ王国を狙っているとの噂もあります。」
「……。」